iSecurityシリーズとは
iSecurityシリーズは、IBM iのセキュリティを機能別に実現する「iSecurity」の各モジュールで構成される製品シリーズです。
関連製品の「iSecurity Base Pack」および「iSecurity Base Packオプション」との違いは、iSecurity Base PackがIBM i用セキュリティの基本機能をパックしたもの、iSecurity Base PackオプションがiSecurity Base Packのオプション製品をパックしたものであるのに対して、iSecurityシリーズは、iSecurityの個々のモジュールを個別に導入できる製品シリーズです。
お客様のセキュリティ・ニーズは、セキュリティの脅威が増す一方の昨今の状況の中で、多種多様に広がりつつあります。iSecurityシリーズは、そのような状況に、きめ細かく、かつジャストフィットで対応するためのシリーズとなります。
iSecurityシリーズのモジュール
iSecurity シリーズのモジュール
Firewall
Firewallは、FTP、Telnet、ODBC/JDBCなどによるアクセスをログに記録し、不正なダウンロードを防止します。また、アクセスを特定ユーザーに制限するなどの設定が行え、アクセスするファイルに対しても制限を設けることができます。
Audit
Auditは、システム内部で発生したセキュリティ・イベントをリアルタイムにログとして記録します。これにより、ユーザーによるファイルへのアクセス、作成、削除、システム値の変更などのアクションを詳細に把握でき、監視が可能です。
取得したログから「システムのサインオン/サインオフの履歴」「高権限ユーザーの操作(コマンド実行)履歴」「ユーザープロファイルの作成/変更/削除の履歴」「機密データへのアクセス履歴」など、さまざまな観点のレポートを作成できます。
AP-Journal
Ap-Journalは、IBM i(OS)のDb2 for iジャーナルと連携し、特定の情報を絞り込んで分かりやすく表示またはレポートする機能を提供します。
Db2 for iに対する操作をフィールドのレベルまで詳細に監視できるツールは、これまでにありませんでした。AP-Journalは現在、Db2 for iに対する操作を監視する、唯一と言っていい強力な機能を提供しています。
Action
Actionは、あらかじめ設定しておいた条件に合致するアクセスがあった場合、システム上のコマンドの自動発動、通知の即時送信が可能です。緊急時や即座に対応を取らなければならない時に効力を発揮します。
Password
Passwordは、専用のパスワード辞書を用いて、不当なパスワードの作成を防止したり、ユーザーが変更しようとしたパスワードの妥当性チェックを行い、よりセキュリティの高いパスワード環境を提供します。また、システム全体のパスワード・ポリシーを一括管理できます。
Screen
Screenは、セキュリティのための「スクリーンセーバー」機能を提供します。5250エミュレータ画面にのみ有効で、IBM iを操作する人が一定時間、離席したりキーボード操作を行わないと、画面をブラックアウトさせたり、警告メッセージを表示することが可能です。
Capture
Captureは、ユーザーがシステムのサインオン画面でサインオンしてからサイオンオフするまでの操作(画面遷移)をすべて記録できます。ログには画面に入力された値、コマンドなども記録されているため、ユーザーが実際に行った操作を視覚的に捉えることができます。誰が、いつ、どのような行為を行ったかを詳細に追跡可能です。
SAVi
SAViは、IBM iのIFS上のファイルのウィルス・チェックと、ライブラリにあるオブジェクトの保全性チェックを行い、IBM iのセキュリティを高めるツールです。ウィルスのチェック・検知はリアルタイムで行い、感染したファイルを発見すると、すぐに隔離します。また、ウィルスチェックの結果はサマリー情報として確認できます。