RLO
Recovery Level Objectiveの略で、日本語では目標復旧レベルと呼ばれます。
目標とする時間内にどのレベルでシステムを復旧させ、操業・サービスを再開するかの目標値となります。RTOの単位が「時間」(秒・分・時間・週・月など)であるのに対し、RLOの単位は、「処理能力レベル」や「品質レベル」など、想定する業務によって異なります。
RLOはRPOやRTOと同様に、対象事業・業務の重要性や利益損失との兼ね合いによって決まり、その対象は生産能力、品質レベル、サービスを提供するエンドユーザー数など多種多様です。設定値は対象に応じて、低下率や縮小率などをパーセントで表現します。
また、「いつまでに(RTOの目標値)」と合わせて設定します。
たとえば生産ラインを例にとると、被災前の完全な状態、すなわち100%での復旧を待って生産を再開するよりは、40%で72時間後に暫定生産を開始し、一部の供給を再開するといった設定も考えられます。
MIMIXのようなHAソリューションは、RLOを最短化する手法の1つです。
MIMIXから見たポイント
機器構成によっては縮退運転となることも考えられるので、可能な範囲で切り替えテストおよび訓練を実施し、パフォーマンス等を確認するよう推奨しています。