• 2020-09-10

IBM iユーザーの方々が解決策やヒントを得られるポータルへ~三和コムテック 東條 聡(執行役員)

 IBM i情報が得られる場をもっと増やしたい

>>「三和コムテック IBM i PORTAL」をオープンさせた背景と理由を教えてください。

東條 昨年、IBMユーザー研究会の恒例イベントである「NEXT」が中止になり、同ユーザー会も解散されました。NEXTはIBM i専門イベントではありませんが、実際にはIBM iユーザー様が数多く集まっておられたので、ソリューション展示やセッションもそれに関連する内容が充実していました。

しかし今後、NEXTが開催されることはなく、ご存じのとおり、今春以降はコロナ禍によりリアルなイベントやセミナーが次々に開催中止となっています。IBM iユーザー様にとっては情報を入手する場が、我々にとっては情報を提供する機会が減っていることに危機感を感じていました。

そこでユーザーの方々に役立てていただけるIBM i関連の多彩な情報を発信できる場を作りたいと考え、このポータルの開設に至りました。

>>このポータルをどのように成長させたいですか。

東條 オープンしたばかりなので情報はまだ少ないですが、今後いろいろなコンテンツを充実させていきたいです。弊社のIBM iソリューション関連情報も提供していきますが、それだけではなく、IBM iをお使いのお客様が悩んでおられる課題の解決に有益な情報を広くご提供していきたいですね。

たとえば有効な災害対策を考えておられるお客様には、まずはBCPの考え方や注意すべきポイント、実現のシナリオやステップなど、汎用的にご活用いただけるノウハウや情報などをお届けしたいです。何かに悩んでおられたら、まずここにアクセスして、解決策やヒントを得ていただけるようなポータルにしたいです。

それから今後、弊社のソリューションを販売いただいているパートナー様にも有用な情報を積極的に発信していくつもりです

IBM iポータル オープンキャンペーンを展開

>>コロナ禍により、リアルなイベントやセミナーが難しくなっていますが、今後どのようなプロモーションを考えていますか。

東條 オンラインセミナーの充実へさらに注力していくのに加え、「IBM iポータル オープンキャンペーン」を予定しています。対象となるソリューションにはまず、社外からの5250アクセスを可能にするSaaS型サービス「Telework4iクラウド」、ディスクtoディスクのバックアップソリューション「LaserVault」、IBM iのスプールファイルやデータベースを変換・配布する「CoolSpools」があります。

>>コロナ対策ソリューションとしてご活用いただける3つの製品ですね。

東條 そうです。さらにARCADシリーズの3製品も対象にしています。すなわちIBM i上の情報資産を分析して見える化する「ARCAD Observer」、既存のRPGプログラムを、オープン系プログラミング言語の構文によく似たフリーフォームRPG(FF RPG)へ自動変換する「ARCAD Transformer RPG」、そして新製品である「ARCAD API」です。これらはいずれもDX(デジタルトランスフォーメーション)推進ソリューションとしてご期待いただいています。

>>ARCAD APIは8月末に登場したばかりですね。

東條 そうです。これは、IBM i上の5250アプリケーションからRESTful Webサービスを生成し、IBM i上のシステムと外部のさまざまなアプリケーションを連携するためのツールです。オープン系の環境で稼働している多種多様なアプリケーションとIBM iを簡単に連携させられるので、基幹システムの資産をそのまま継承しながら、DXで求められる新しい要件に自在に対応していけます。

>>ARCAD APIはさまざまなソリューション領域に対して活用できそうですが、RPAは有力分野の1つですか。

東條 そう考えています。たとえば弊社の提供するRPAソリューション「AutoMate」で、大量データ処理を自動化しているケースなどでは、ARCAD APIを有効にご活用いただけると思います。

このキャンペーンは、まもなくメールマガジンなどで皆様にご案内する予定です。またオンラインセミナーや動画などでも、キャンペーン対象のソリューション製品について詳しくご紹介していきます。ポータルはまだオープンしたばかりで、情報もまだまだですが、IBM iユーザーの皆様に有効にご活用いただけるよう、コンテンツを充実させていく予定です。三和コムテックのIBM iポータルに、ぜひご期待ください。

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