• 2025-02-03

3社連動記事 第2章:RPGソースをFFRPGに変換するツールARCAD Transformer RPGのご紹介

この記事の狙い

IBM i のアプリケーションの多くがRPG言語で記述されていますが、アプリケーション開発・保守のためのRPG 言語経験者の要員確保が課題となっています。そのためRPGで開発されたIBM i システムから別システムへの移行による「脱RPG」を検討されるケースもあるようです。
そんな中、オープン系言語経験者がスキルを習得しやすいFFRPGに移行することによる開発・保守要員の確保が有望な解決策と見込まれております。 即ち「脱RPG」ではなく「脱RPGⅢ」でIBM i システムを継続可能となります。

FFRPGによる開発はIBM i 7.3以降であれば可能ですが、RPGⅢプログラムのメンテナンスをFFRPGに移行するためにはソースプログラムをFFRPGソースに変換する必要があります。 弊社で扱う“ARCAD Transformer RPG”(アルカッドトランスフォーマーRPG)はRPGソースをFFRPGソースに変換するためのツールとなります。
“ARCAD Transformer RPG”の機能や特徴は以下の弊社WEBページで紹介されています。

製品紹介ページ ⇒ https://ibmi.sct.co.jp/arcad-transformer-rpg/
デモ動画 ⇒ https://ibmi.sct.co.jp/2022/06/30/movie_arcad-transformer-rpg/
機能や特徴の紹介は上記ページに譲り、この記事ではこの製品の位置付けや考慮点などご紹介します。

ARCAD Transformer RPGの実行環境

“ARCAD Transformer RPG”はIBM i に導入します。
変換操作は5250画面上でCLコマンド実行で行うことも可能ですが、そもそもFFRPGに変換する目的はオープン系言語経験者が使い易いメンテナンス環境の構築です。FFRPG化と共に開発環境もオープン系言語経験者が慣れ親しんだ開発ツールと親和性が高いRDiへ移行するべきでしょう。“ARCAD Transformer RPG”はRDiにプラグインを導入することでRDiから変換実行可能となります。FFRPGのメンテナンスはSEUではサポート機能が働きませんし、RDi環境のほうが変換結果やメッセージも把握しやすくRDiでの利用を推奨します。

FFRPG変換サービス

一方、“ARCAD Transformer RPG”は実のところRPGⅣ初期版からFFRPGへの変換を行うツールで、RPGⅢからRPGⅣ初期版への変換はIBM i のCLコマンドで実行します。
また、“ARCAD Transformer RPG”の価格は42万円です。これで500本のRPGプログラムの変換が可能ですが、FFRPGの評価のために数十本程度のプログラムを変換を試したいと考えた時、500本単位の製品価格は過大だったり、FFRPGの評価のためだけに変換ツールの導入や操作まで行うのは煩わしいとも言えるでしょう。
そんな時、変換したいRPGⅢまたはRPGⅣ初期版のソースファイルを送付いただければ弊社でFFRPGへの変換処理を行う“FFRPG変換サービス”を提供しています。
初期費用20万円、さらに10万円で30本のRPGソースを“ARCAD Transformer RPG”で変換処理を実施します。60本以下の評価変換を行うのであれば42万円のライセンスを購入するより安価に手間なく変換処理を行えます。

FFRPG化プロジェクト

第3章で株式会社福岡情報ビジネスセンターが語られることになると思いますが、“ARCAD Transformer RPG”による変換でFFRPG化が完了するのではなく、変換後の稼働確認や手直しが必要となり、本格的なFFRPGへの移行は一定の期間を要するプロジェクトとなります。
そうしたFFRPG化を数百本、数千本といった大規模な移行に取り組む国内のお客様は現時点ではまだ10社に満たない状況です。しかし、FFRPG化はプログラムメンテナンスを実際に次世代に引き継ぐ際に行われるプロジェクトです。つまりFFRPGのほうがメンテナンスしやすいという状況が実際に少しずつ発生しているということになります。Javaや.NETでプログラムを学んだ人が中心となるIBM i システムのプログラムメンテナンスは既に行われているということです。
さて実際のところ全面的にFFRPGへの移行してしまうと以後のメンテナンスはFFRPGで行うことになります。開発者の中には慣れ親しんだSEUのほうが良かったと言う人もいるかもしれませんので、普通のシステム部門でFFRPG化を一気に全面的に行うのは現実的ではないでしょう。今回ご紹介しているお客様が全面的な移行を行った理由は、メンテナンスを担当する外部の開発会社がRPGⅢサポートを終了することに伴うものです。部門内のオープン系言語経験者にメンテナンスを委ねるプログラムを少しずつFFRPG化するのが一般的なシステム部門に適した移行方法と思われます。

今後FFRPG化に取り組むお客様は増々増えていくと見込まれます。弊社は変換ツール“ARCAD Transformer RPG”に加え、前述のFFRPG変換サービスを提供しておりますが、さらに変換後の修正についてのサポートサービスなどもご要望に応じて提供します。
FFRPG化プロジェクトの実際については、株式会社福岡情報ビジネスセンターによる次章に委ねたいと思います。

つづく

【 続きは 】
株式会社福岡情報ビジネスセンター「第3章: RPGⅢからFF RPGへの道程」(2月中旬公開予定)
【 前章 】 
ベル・データ株式会社「第1章 FF RPG への移行を検討するべき3つのポイント」

 

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