ようこそ、「テレワーク・リモート自動化」ページへ。
このページでは、新型コロナの感染拡大に対する防衛策として注目を集めるテレワークやシステム運用の自動化について考えていきます。テレワークは、従来は、通勤困難者や乳幼児・要介護者を抱える人向けの勤務形態の1つとして考えられてきましたが、今回の新型コロナを機に、ごく普通の勤務形態として定着しつつあります。そのような「ニューノーマル」の中で重要になるのが、テレワークやリモート自動化を支援するITです。
東京商工会議所が今年(2020年)5月29日~6月5日に会員企業に対して行ったテレワークに関する実態調査では、テレワークの実施率は67.3%で、3月13日~31日の前回調査から41.3ポイント増加した、と発表しています(回答1111社)。新型コロナの感染拡大が急速に進む中で、いかに多くの企業が短期間にテレワークに切り替えたかがわかる調査結果です。
しかし、テレワークに切り替えたからといって、そのための環境が十分に整っていたわけではないことは、調査結果にも表れています。「テレワークを実施した際に生じた課題」への設問では、政府「緊急事態宣言」の発令以後にテレワークへ切り替えた企業は、次のように回答しています。
テレワークを実施した際に生じた課題
この結果を見ると、従来、オフィスや現場で行っていた仕事を自宅・リモートから行うには、まずPCやネットワーク、コミュニケーション、セキュリティといったインフラ面の整備が必要なのと、さらには自宅・リモートで行う仕事の定義、そしてそれを実現する環境の整備が必須であることが示されています。
オフィスで基幹システムや業務システムを使って行っていた仕事を自宅・リモートで行うには、まず自宅・リモートから基幹システムや業務システムにアクセスできる環境とさまざまな自動化の仕組みが必要です。
テレワーク・リモート自動化に必要な要素
今、テレワークを支援するツール・サービスをインターネットで検索すると、数えきれないほどたくさんの製品がリストされます。
ここでは、当社の製品・サービスをご紹介し、テレワーク・リモート自動化のための参考にしていただきたいと思います。
三和コムテックのテレワーク・リモート自動化ソリューション
AutoMateサービスパックとAutoMate IBM i監視パック
AutoMateは、手動で行っている業務を自動化するためのツールで、「RPA(Robotic Process Automation)」に分類される製品です。手動で行っている業務を「ボット」と呼ばれるソフトウェアロボットに置き換えることによって、業務を正確に自動実行できます。当社では2017年から販売を開始し、この1~2年、急速にお客様数を伸ばしています。
製品についての詳しい情報や技術情報は、専用サイト「AutoMate Portal」をご覧いただきたいですが、そのAutoMateで、テレワーク・リモート自動化のための2つのパッケージ・ソリューションを4月からご提供しています。
AutoMateサービスパック
「AutoMateサービスパック」は、AutoMateを利用するシステムの構築から導入、サービスインまでを、リモートできめ細かくご支援するサービスです。
たとえば、お得意様からメールで送られてくる注文に関して、担当者が手動でメールを開き、内容を確認し、Excelに記入し、最終的に基幹サーバー上の受発注システムに登録するという作業を社内で行っていたとします。
「AutoMateサービスパック」をご利用になると、この一連の作業をすべて自動化し、さらに自宅などの社外からオペレーションする仕組みを構築できます。
具体的には、従来の社内作業を忠実にAutoMateによるロボット(タスク:自動化システム)で再現し、さらにそのロボットに、自宅や社外などのリモートから起動・操作するための機能を追加します。リモートからの起動・操作は、自宅からロボットへのメール送信だけで行うこともできますから(他にもさまざまな方法があります)、ネットワークの構築やセキュリティに特別な配慮は不要です。
AutoMateによるロボット(タスク)の開発は、三和コムテックが行います。お客様はヒアリングシートへの記入と担当SEとの応答だけで、スピーディに在宅勤務ソリューションを導入できます。なお、「AutoMateサービスパック」には、AutoMate本体のライセンス料金は含まれていません。
4種類の「パック」が揃うAutoMateサービスパック
「AutoMateサービスパック」には、開発対象となる業務の規模や内容に応じて4種類の「パック」をご用意しています。
1業務自動化パック
①導入作業、②操作説明、③タスクの作成/テストをセットしたパックで、1~2日の作業で完了する規模・内容の業務が対象です。
1業務フロー自動化パックA
①導入作業、②操作説明、③タスクの作成/テストをセットしたパックで、5日程度の作業で完了する規模・内容の業務が対象です。
1業務フロー自動化パックB
①導入作業、②操作説明、③タスクの作成/テストをセットしたパックで、10日の作業で完了する規模・内容の業務が対象です。
教育&構築アドバイスパック
専任SEが、お客様とWeb上で対面し、コンサルティングと質疑応答のサービスをご提供します。全6回で、1回1~2時間。RPAの経験をもつ業務部門およびシステム部門向けのサービスです。
AutoMate IBM i監視パック
「AutoMate IBM i監視パック」は、AutoMateのライセンスを今ご購入いただくと、下記の2つの「システム監視タスク」をセットでご提供するソリューション・パックです。この2つのタスクにより、お客様は、IBM iシステムのCPU・ディスクの使用率やジョブの監視を即座に自動化でき、その通知を自宅などにいても自動で受け取れるシステムを簡単に構築可能です。
CPU・ディスク使用率監視
一定の間隔でWRKSYSSTSを実行し、閾値を超えたタイミングでメール通知します。
ジョブのステータス監視
一定の間隔でWRKACTJOBを実行し、MSGWステータスのジョブをリスト化し、メール通知します。
なお、業務の自動化をご検討のお客様には、業務の自動化・導入・教育に対応した、お手頃な「AutoMateサービスパック」をご利用いただけます。
Telework4iクラウド
Telework4iクラウドは、基幹システムが稼働するIBM iに対して、社外からの5250アクセスを可能にするSaaS型のクラウドサービスです。インターネットを経由して、ブラウザ上に5250画面を表示して、社内のIBM iを操作できるようにします。テレワークや在宅勤務の環境を短時間で実現するのに最適なソリューションです。
Telework4iクラウドは8月から月額1万円からご利用いただけるようになりました。
LaserVault Backup/LaserVault ViTL
LaserVault BackupとLaserVault ViTLは、テープ交換のオペレーションを不要にするバックアップ・ツールです。LaserVault Backupはディスク2ディスクのソリューション、LaserVault ViTLはIBM TS3200(IBM 3573L4U)テープ・ライブラリをエミュレートするソフトウェアで、それぞれ「脱テープ」のソリューションです。
IBM iを置くオフィスやデータセンターにいなくても、データバックアップを行えるテレワーク・リモートワーク向けのソリューションと言えます。
CoolSpools
CoolSpoolsは、IBM iのスプールファイルやデータベースを変換・配布するソリューションです。たとえば出力済みのスプールファイルを多彩なデータ形式(PDF、Excel、XML、CSV、HTML、TIFF、RTF)に変換し、メールやftpなどで自動転送したり、スプールファイルやDB(物理ファイル)をExcelやXMLなどのファイル形式へコンバージョンできます。
これにより、本社サイドのIBM iで行った業務処理の結果をPDFやExcelに変換し、メールで自宅やリモートオフィスへ送信することが可能です。
Connect CDC
Connect CDCは、さまざまなプラットフォーム上にあるデータベースの同期を実現するソリューションです。IBM iだけでなく、Linux、Windows、AIX上の異なるDB間でデータの同期・交換・強化が行えます。
この機能により、本社一極集中で行ってきた運用を分散化し、自宅・リモートオフィスを含む分散サイト上のシステムで業務が行うことが可能になります。分散サイトで処理した業務データは、本社データベースと常に同期が取れ、一元的に管理できます。