- 2024-03-25
HAツールでデータ同期!障害・災害時にはシステムを切り換えて業務を継続!~MIMIX~
■BCP対策の必要性
今年1月の能登半島地震の発生や、毎年のように台風の被害が報じられるなど、日本では自然災害が多く発生しています。今後もそうした自然災害が発生する可能性は大いにあります。
BCP(事業継続計画)は、Business Continuity Planの略で、組織が予期せぬ災害などの危機的な状況に直面した際に損害を最小限にし、できるだけ平常時に近い形で事業を再開・継続するための計画のことです。業務に関する情報の多くをデジタルデータとして保持している企業にとって、データは事業継続に欠かせないものになっています。データの損失により、業務の停止や復旧コストの増加、さらには会社の信用問題にもかかわる可能性があります。こうした事態を防ぐためにもデータに対するBCP対策が重要と言えるでしょう。
■『MIMIX』でデータを即時に同期、システム切換も簡単に!
データに関するBCP対策には、以下のような方法があります。
① テープバックアップ
メリット:大容量で長期にわたるデータ保存が低コストで可能
デメリット:移動距離・交通状況によって搬送時間が変動し、復元までに数日かかることがある
② リモートバックアップ
メリット:インターネット環境とデバイスのみが必要で低コストで可能
デメリット:ネットワークを経由するため、データ量やネットワーク転送効率によって変動し、
復元までに数時間から数日かかることがある
③ HAツール
メリット:データが即時に反映され復元時間がほとんどなく、通常業務で使用しているシステムがダウンしても、
もう1つのシステムに切り換えて業務を継続できる
デメリット:導入の費用や手間がかかる
MIMIXは「③ HAツール」にあたり、本番機で更新されたデータをバックアップ機へ即時に反映し、本番機がダウンしてもバックアップ機へ切り換えて業務を継続することができます。
MIMIXを使用することでデータの損失とシステム停止時間を最小限にし、業務への影響を軽減します。
今回は、MIMIXで本番機とバックアップ機を切り換えてデータを更新し、本番機とバックアップ機を切り戻すまでの操作を見ていきます。
■MIMIXでシステムの切換から同期開始がスムーズに!
MIMIXでの本番機とバックアップ機を切換・切り戻しまでは、以下のステップがあります。
① 本番機とバックアップ機の切換実行
今回は本番機をRED、バックアップ機をWHITEとします。
MIMIXでは本番機をソース、バックアップ機をターゲットと表示します。
② 本番機とバックアップ機の切換確認
③ 本番機からバックアップ機への同期開始
④ 本番機からバックアップ機への同期開始確認
⑤ 本番機でデータ更新
⑥ バックアップ機でデータ更新確認
⑦ 本番機とバックアップ機の切り戻し実行 (①~④の手順を再度実施)
① 本番機とバックアップ機の切換実行
本番機とバックアップ機を切り換えるため、オプションを入力して実行します。
② 本番機とバックアップ機の切換実行確認
数分で本番機がWHITE、バックアップ機がREDに入れ替わりました。切換を行うと同期が停止するので、DB/OBJ欄の値が赤く表示されます。
③ 本番機からバックアップ機への同期開始
本番機とバックアップ機へ同期を開始するため、オプションを入力して実行します。
④ 本番機からバックアップ機への同期開始確認
本番機からバックアップ機への同期が開始されました。
⑤ 本番機でデータ更新
同期対象であるファイルに本番機でデータを追加します。
【バックアップ機データ(本番機でのデータ更新前)】
⑥ バックアップ機でデータ更新確認
本番機からバックアップ機へ同期されていることがわかります。
MIMIXを確認すると、本番機で発生したジャーナルをバックアップ機で即時に読み込み、データを反映していることがわかります。
1) 本番機で発生したジャーナル状況(本番機でデータ更新した時間)
2) バックアップ機へ送信されたリモートジャーナル状況(本番機からバックアップ機へリモートジャーナルが送信された時間)
3) MIMIXで読み込んだジャーナル状況(MIMIXがバックアップ機へデータ更新を反映した時間)
本番機とバックアップ機の切り戻しを行う場合は、①~④を再度実施するだけです。
このように、システム切換から同期の開始まで数分でできました。
災害・障害が起きる前にBCPの一歩として、ぜひご検討ください。